埼玉県の郷土料理|(選定料理)いが饅頭
- お祭りやお祝いの席などで作られる縁起物 -
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた埼玉県の郷土料理。
まんじゅうに赤飯をまぶした郷土菓子です。赤飯をまぶした様子が、栗のいがのように見えることからその名が付けられたといわれています。
お祝いのごちそうや農作業の合間のおやつとして、加須(かぞ)市や鴻巣市、羽生(はにゅう)市などの北埼玉地域に古くから伝わっています。発祥は、ボリュームを出すために赤飯の中に饅頭を入れたのがはじまりという説や、赤飯と饅頭を両方まとめて作ってしまおうという女性の知恵からうまれたという説があります。
現代でもお祭りやお祝いの席などでよく作られています。家庭においては、子供たちのおやつとして食べられています。
いが饅頭のレシピ分量:4人前 |
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1. 赤飯を作る。 もち米をひと晩、水に浸けておく。 200ccの水を鍋に張り、ささげ豆24gを加え火にかける。 沸騰したらささげ豆をとり出しよく洗い、鍋に戻す。 80ccの水を加えてから再度火にかけ、沸騰したら重曹をひとつまみ加え、吹き上がったら火をとめる。 2. 1のささげ豆をざるにあげ、水を切る。 鍋に残った赤色の水は泡だて器などを用いて冷まし、とっておく。冷ますことで色がより出ます。 3. 鍋にあたらしく水を張り、2のささげ豆を浸し強火で煮る。 10分ほどを目安に、耳たぶよりややかために煮る。 4. ボウルに水を切った1のもち米、2の赤色の水、水を切った3のささげ豆を入れまぜあわせ、もち米に色を付ける。 もち米に程良く色が付いたらざるにあげ水を切り、炊飯器で定量の水と塩をひとつまみを入れてもち米を炊く。 おこわモードがあればそちらで炊いてください。 5. まんじゅうを作る。 市販のまんじゅう粉と水でまんじゅうの皮を80g程つくり、市販のあんこ160gを用意する。 皮20gであんこ40gを包みまんじゅうを作る。 6. 4で炊き上がった赤飯で5のまんじゅうを包み、完成。 赤飯に塩水を散らすことで味を調整すると良いです。 調理のコツ
赤飯づくりは、ささげ豆を用いると綺麗な色が出ます。ささげ豆が手に入らない場合はあずき豆でも代用が可能ですが、その際は手順3で煮る時間を2倍ほど にしてくさい。「赤飯用のあずき豆」を扱うスーパーなどもあるので、確認して下さい。あんこは、豆の食感とぶつからないよう、こし餡がおすすめ です。また、赤飯の塩分を気持ち多くしたほうが、あんことよく合います。いが饅頭は古くから各家庭で作られていた子供から大人までに人気の郷土菓子です。今回の作り方を参考にしていただき、何度も作ってみて下さい。市販のまんじゅうで赤飯を包んでも近いものが出来ますが、両方手作りし、作りたてを食べるのが一番美味しいでしょう。日持ちはあまりしません。翌日までに召し上がれない場合は、冷凍すれば一週間ほどもちます。その際は自然解凍させてから、蒸すか、水を散らしたあとにレンジで温めてください。
生菓子一福 店主 程塚(ほどつか)
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レシピ協力“【現在閉店】生菓子 一福”
東北自動車道「加須IC」より車で10分ほどの「生菓子 一福」。昭和40年代より続く同店で味わえるのは草大福、塩あんびん、おはぎ、赤飯などを用いた生菓子の数々。
農家の素朴な「おやつ」であった「いが饅頭」を20年ほど前にメニュー化。今では「いが饅頭、ある?」と来店する客足が絶えない。
鴻巣市の田園風景を眺めながら、名物「いが饅頭」を味わおう。
名物 いが饅頭
【現在閉店】生菓子 一福
※平成29年に閉店しました
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