沖縄県の郷土料理(選定料理)いかすみ汁

- イカの栄養を詰め込んだ沖縄の薬膳食 -

いかすみ汁

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた沖縄県の郷土料理。

 イカの墨で仕上げる真っ黒なご当地汁。沖縄県の特産物である豚肉、島豆腐、ニガナなどが入り、栄養豊富な料理です。のぼせや頭痛、肩こり、産後の回復によいとされ、沖縄県では出産直後の女性が最初に食す料理がいかすみ汁であったとされています。

 発祥には諸説あり、キリスト教布教のために沖縄に来ていた宣教師によって伝えられたという説もあります。

 いかすみ汁をはじめ、「クリジューシー(クリ=イカスミ、ジューシー=雑炊や炊き込みご飯など)」と呼ばれる雑炊や「イカスミそば」など、沖縄にはイカスミを使う食文化が根付いており、現在も食されています。


いかすみ汁のレシピ

 分量:4人前
白いか2杯
豚バラブロック200g
ンジャナー
(苦菜)
1/2束
かつお出汁800cc
適量
1.
いかのワタを抜き墨を取り除いておきます。(取り除いた墨は後で使います。)
2.
いかの皮をむき、2cm幅にカットします。豚肉も同様に2cm幅にカットします。
3.
2を鍋に入れ、かつお出汁を注ぎ弱火で1時間ほど煮ます。
4.
煮上がった3に4cmにカットした苦菜を入れひと煮立ちさせ、1のいか墨を入れます。塩で味を整え、器に盛りつけ完成です。