熊本県の郷土料理(選定料理)太平燕

- 学校給食でも登場。中国うまれ、熊本育ちのご当地料理 -

太平燕(タイピーエン)

農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた熊本県の御当地人気料理。

 春雨とたっぷりの野菜で作られるヘルシーな「太平燕(たいぴーえん)」。戻した春雨に豚肉や、えび、いか、キャベツ、にんじんなどの旬の野菜とゆで卵を、鶏ガラや豚骨スープで食す熊本県のご当地料理。

 もともとは中国福建省に伝わる郷土料理で、明治時代に華僑によって日本に伝来し、日本独特のアレンジが加えられたとされます。

 現在は熊本県の中華料理店における定番メニューとして、しょうゆ味、塩味、トンコツ味など豊富なバリエーションで広く愛されています。「インスタント太平燕」なども人気。


太平燕(タイピーエン)のレシピ

 分量:1人前
春雨120g
白菜1枚
もやし1つかみ
にんじん2切れ
たけのこ2切れ
キクラゲ2切れ
マッシュルーム2片
ふくろ茸2片
エビ1尾
イカ1切れ
かまぼこ2切れ
豚もも肉2切れ
揚げ卵1/2個
香菜適量
鶏ガラスープ500cc
白湯
(パイタン)
5g

(代替:ラード
5g)
ごま油少々
少々
[A]
少々
こしょう少々
1.
鍋に少々の油をひき、豚もも肉、白菜、もやしの順に加えて炒めた後、鶏ガラスープを加えて1分程煮る。
2.
1の鍋にエビとイカを加えさっと煮た後、エビとイカを取り出す。
3.
2の鍋に、エビとイカ、かまぼこ、揚げ卵以外の食材と白湯を加え、1分ほど煮たら材料内【A】の調味料で味を調える。
4.
3を器に盛り、2のエビとイカ、かまぼこ、揚げ卵をのせて少々ごま油をたらし、香菜を添えて出来上がり。
調理のコツ
手順3で白湯(パイタン)を用いずとも下準備で食材を少々のラードで炒めると風味が出ます。揚げ卵の代わりにうずらの卵の水煮、えびとイカの代わりにアサリ、豚肉の代わりに鶏肉を入れても良い。白菜の代わりにキャベツを用いて甘みを強くすることもあります。熊本県において太平燕は学校給食でも家庭でも季節の野菜を使用するポピュラーな料理として親しまれています。各材料の細かい分量と味付けはお好みで調整し、楽しんで下さい。
中国酒家 獏(BAKU) オーナー 原田