愛媛県の郷土料理(選定料理)じゃこ天

- 殿様が作らせた郷土料理?! -

じゃこ天そば

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた愛媛県の郷土料理。

 愛媛県の港に揚がる新鮮な小魚を骨ごと皮付きのまま、すり身にして形を整え、そのまま油で揚げます。

 1615年に、宇和島藩の初代藩主の伊達秀宗が仙台から職人を呼び寄せて、かまぼこを作らせたのがはじまりだと伝わります。

 愛媛県では魚のすり身を揚げたものを「天ぷら」と呼んでいたことから、はじめは雑魚天(ざこてん)と名付けられ、それがいつからか「じゃこてん」と呼ばれるようになりました。地域によっては「じゃこてんぷら」や「皮てんぷら」、「天ぷら」と呼ばれます。

 県内には販売店が多く、店毎の特徴を「食べ歩き」で楽しむ観光客も多いです。おやつとして大人気です。


じゃこ天そばのレシピ

 分量:1人前
じゃこ天1枚
そば100g
ねぎ適量
じゅんさい適量
長芋適量
[そばつゆ]
合わせ出汁300cc

(かつお・昆布)
小さじ1/2
薄口しょうゆ大さじ1
みりん適量
1.
じゃこ天を用意します。骨入り、骨無し、お好みのものをご使用ください。
2.
材料内[そばつゆ]を用いて、そばつゆを作ります。
3.
1のじゃこ天を170℃の油で揚げます。油に入れ、きつね色で浮いてきたら裏返します。裏側にも色が付き膨らんできたら、油から取り出します。
4.
そばを既定の時間で茹でたら、2のつゆと共に丼に入れ、3のじゃこ天をのせます。最後にしらがねぎを添え、いただきます。お好みでじゅんさいや、すりおろした長芋を入れるとアクセントになり、より美味しく召し上がれます。

※調理のコツ
既に揚げられたじゃこ天を使用する場合は、オーブントースターで数十秒温めてください。
調理のコツ
そばは茹でたて、じゃこ天は揚げたて。二品の仕上がりを同時にするとより美味しく召し上がれます。じゃこ天は「しゃりしゃり」とした本場の食感が味わえる骨入りを用いるのが良いでしょう。そばの代わりにうどんで作っても合いますし、長芋の代わりに大根おろし、じゅんさいの代わりになめこを用いても美味しく召し上がれると思います。お酒は純米酒が温、冷ともに合うでしょう!
二代目 魚屋町 市川