大阪府の郷土料理(選定料理)白みそ雑煮

- 「角が立たないように丸くととのえる」お正月の定番料理 -

白みそ雑煮

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた大阪府の郷土料理。

 大阪に伝わる伝統的なお雑煮です。白味噌汁に丸もちを入れ、綺麗に形を切り整えた大根、にんじん、里芋などを加えたもの。

 正月に食されることが多く、時期になると雑煮用に作られた雑煮大根や金時人参などが販売店に出回ります。具材の形を丁寧に整えるのは「角が立たないよう、丸くする」と縁起をかついだ為です。

 現在は元旦のお祝いにはもちろん、大阪府の食文化の継承と食育活動を目的として、雑煮づくりの体験教室を行う小学校もあります。


白みそ雑煮のレシピ

 分量:2人前
白玉粉100g
80~90cc
ふぐ白子30g
昆布だし適量
ゆず少々
白味噌50g
かつお出汁180cc
20cc
[A]
にんじん適量
三つ葉3本
ごぼう適量
1.
白玉粉に水80ccを入れ、耳たぶくらいのかたさになるまで練る。白玉がうまくまとまらない場合は、水10ccを加えて練る。
2.
練った白玉をのばして白子を包む。沸かした昆布出汁に白玉を入れる。白玉が表面に浮かんできたら弱火にし、5~6分間、転がしながら茹でる。その後、氷水を入れたボウルに取る。
3.
材料内[A]をそれぞれ約10cmに細切りし、茹でておく。
4.
かつお出汁に酒を入れ、白味噌を溶き、白玉をその出汁で温めたらお椀によそい、3の野菜とゆずを盛りつけて完成。
調理のコツ
ふぐの白子が手に入らない場合は、たらの白子で作ってみて下さい、近い味になりますよ。お好みでしいたけや舞茸などのきのこ類を加えてもいいと思います。白玉で包む前の白子に、ひとつまみの塩とこしょうで下味を入れると、白子の旨みがより引き立ちます。コクがある白味噌で仕上げるので、お酒はさっぱりした大阪の純米酒や酸味のきいた白ワインがあうと思います。
たらふく 銀座新館 調理長 小川