三重県の郷土料理(選定料理)伊勢うどん

- シンプルにいただく、モッチリやわらか極太うどん -

伊勢うどん

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた三重県の郷土料理。

 長時間やわらかく煮た極太のうどんに、たまり醤油やみりんなどをからませ、刻みねぎや七味唐辛子をのせて、かき混ぜながら食べます。

 江戸時代より前から、伊勢(現在の三重県)周辺の農民が食べていたうどんをアレンジしたのが、伊勢うどんのはじまりと言われています。その後、お伊勢参りの参拝客にうどんを振る舞う店が出てきたことで定着しました。

 現在でも地元の家庭では日常食として愛されています。


伊勢うどんのレシピ

 分量:出汁、タレは作りやすい分量/1人前
伊勢うどん
(生めん)
200g
長ねぎ適量
かまぼこ適量
一味適量
一番出汁160ml

(一番出汁)
1000ml
昆布12g
花鰹35g
B
(タレ)
上白糖5g
ザラメ30g
たまり醤油140ml
焼酎25ml
椎茸1枚
花鰹
(追い鰹用)
12g
1.
一番だしを作る。
鍋にAの水、昆布を入れたら、沸騰直前まで火にかける。火を止めたら10分ほど置き、昆布を取り出す。次に、そこへ花鰹を加え、再度火にかけたら、少し沸騰したところで火を止め、そのまま20分程置き、ザルに布などを敷いてこす。
2.
タレを作る。
1を160ml量りとり、Bの花鰹(追い鰹用)以外を加え、沸騰直前まで火にかける。アクを取ったら、花鰹(追い鰹用)を入れて、3~4時間置いてこす。
3.
うどんを3分茹で、水をよく切ったら、器に盛り付ける。
4.
2のタレを30mlほどかけ、薄く輪切りにした長ねぎ、薄切りにしたかまぼこをトッピングして完成。一味を加えて食べると味がしまって美味!
調理のコツ
手間暇かけて作るタレは、一度に大量に作ります。2種類の砂糖を入れ、ツヤとコクのあるタレや、そのタレとよく絡むようにと考えられた柔らかな触感が、伊勢うどんの特徴です。“五目節”が手に入れば、タレを作る工程で是非加えてみてください。より、複雑で奥深い味わいになります。また、“伊勢のたまり醤油”を使うのも、本場の味に近づけるポイント。 また、地元の人にとって伊勢うどんは「おやつ」感覚で食べるものなので、トッピングに卵を加え、食べ終わった後、ご飯を入れて食べるのもオススメです。その他、天かす、えび天、とろろ、じゃこてんなどのトッピングを加えたり、山椒入り辣油や桜えびも合いますよ!
BAR CHI‐KYU 店長 平松