山梨県の郷土料理(選定料理)ほうとう

- 栄養バランスと消化に優れた「ほうとう」は武田軍の陣中食? -

ほうとう

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた山梨県の郷土料理。

 幅広の平打ちうどんとかぼちゃに加え、ねぎやしいたけなどを味噌ベースの汁で煮込んだ麺料理です。うどんを生麺の状態から煮込むことで、汁にとろみがついて冷めにくい特徴があります。

 山梨県の山間部では、米作りが難しいことから麦を栽培し、収穫した麦で麺を作り、季節の野菜と煮込み始めたのがほうとうのはじまりです。戦国時代、武田信玄が貴重な米に代わる陣中食として考案したという説が伝わります。

 県内では、「武田陣中ほうとう祭り」や「昇仙峡ほうとう味くらべ真剣勝負」など、ほうとうに関するイベントが開催され好評を得ています。山梨県の家庭では、残った汁を翌朝ご飯にかけて「ほうとう飯」として食べられることもあります。


ほうとうのレシピ

 分量:2人前
ほうとう300g
かぼちゃ1/8個
にんじん1/2個
里芋2~4個
長ねぎ1/2本
油あげ1/2枚
いんげん8~10枚
しめじ1/2パック
椎茸2個
だしの素適量
みそ適量
1.
写真のように材料をそろえる。
めんの打粉はとろみの素なので、はらわないようにする。
2.
鍋に水1500ccを入れ、ご家庭にあるだしの素などで、だし汁を作る。
3.
沸騰しただし汁に、かぼちゃ、にんじん、里芋など煮えにくい野菜を先に入れる。
野菜が少しやわらかくなったら、麺をほぐしながら入れ、10分煮込む。
4.
油あげ、いんげん、長ねぎ、きのこ類を入れ2~3分(お好みのかたさで)煮込む。
5.
最後に、みそを(味噌汁より濃いめ)入れ煮込んで出来上がり。