福井県の郷土料理(選定料理)越前おろしそば

- 江戸時代より続く伝統食 -

越前おろしそば

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた福井県の郷土料理。

 大根おろしとだしをたっぷり使って食すそばです。

 江戸時代に、領主が非常食としてそばの栽培を命じ、そばに越前産の大根をおろしたものとだしをかける食べ方が推奨されたのが起源とされています。

 現在では、地域によって食べ方が異なり、そばに大根おろしを添えてだしをかけたり、大根おろしをまぜいれただしをそばにかけたりして食されています。県内にはおろしそばを食べられるお店が多く存在します。日本屈指の長寿県で食べられている健康食として、全国的に注目を集めています。


越前おろしそばのレシピ

 分量:2人前
越前おろしそば160g
大根おろし適量
ねぎ適量
わさび適量
花かつお適量
[かえし]
しょうゆ1/2カップ
みりん小さじ2
砂糖大さじ1
[だし]
1000cc
だし昆布15g
かつお削り節30g
1.
材料内[だし]で、だしを取る。

だし昆布は水に最低30分あらかじめ浸しておき、沸騰するまで最低10分はかけるように弱火で火にかける。
沸騰する直前にだし昆布をひきあげ、削り節を入れる。
鍋のなかで削り節がひらひらとまわる程度の火力で15分ほど煮出す。
火を止め、鍋の底に削り節が沈んだら、鍋まわりの泡をすくい捨て、ネル生地などで自然に漉す。(漉す際、絞らないように気をつける。)

※だしガラの削り節と昆布は半量の水で火にかけると、みそ汁などに使える二番だしとなります。
2.
そばつゆを作る。
材料内[かえし]をあわせ火にかけ、砂糖をしっかりと溶かし、1の出汁400ccとあわせる。
3.
そばを茹で、たっぷりの大根おろし、ねぎと花かつおを盛って出来上がり。
2のそばつゆとともにいただきます。
調理のコツ
昭和天皇が「美味しかった」と絶賛された「越前おろしそば」。辛味大根のすりおろしと花かつおとねぎというシンプルなトッピング。素朴だからこそ地元で愛され、観光客をも魅了しています。日本酒を飲んだ後の〆の食事としては最高です。
方舟 四ツ谷店 池田