千葉県の郷土料理(選定料理)太巻き寿司

- 食の恵みの象徴。色鮮やかな太巻き寿司 -

太巻き寿司(花椿)

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた千葉県の郷土料理。

 のりや玉子焼きに酢飯、魚、かんぴょう、シイタケ、ニンジンなどを巻いて作る太巻き寿司。花や動物など、様々な絵柄を色鮮やかに描き出すのが特徴です。「太巻き祭り寿司」とも呼ばれます。

 古くは江戸の台所といわれた千葉県の、豊かな食を祝うごちそうとしてうまれ、現在も冠婚葬祭やもてなしの席など、人が集まる時に食されています。

 技術の伝承を目的として太巻き寿司の講習会が開かれ、その作り方(巻き方)が受け継がれる太巻き寿司。鮮やかな絵柄と栄養価の高さから、子供たちのお弁当としても人気です。


太巻き寿司(花椿)のレシピ

 分量:5人前
白すし飯430g
4個
紅梅かんぴょう4本
野沢菜60g
海苔
(大)
1枚
海苔
(大の1/3)
2枚
花おすしの素少量
砂糖大さじ3
小さじ1/2
大さじ1
1.
塩小さじ1/2と酒大さじ1を卵3個に溶き入れ、油を引いたフライパンで太巻き用の卵焼きを焼く。

残りの卵1個で薄焼き卵を1枚作り、こちらには包丁を入れ細切りにする。
2.
市販の花おすしの素で、180gの白すし飯を鮮やかな桃色に色付けする。
その後45gずつ、4等分しておく。
3.
海苔(大の1/3)を巻きすに敷き、紅海かんぴょうを1本、2の桃色すし飯をのせて巻き、かんぴょう巻きを作る。

これを2つ作る。
4.
巻きすの上に、1の太巻き用の卵焼き、白すし飯200g、3のかんぴょう巻き1つを順にのせる。
5.
4の上にサランラップ、海苔(大)の順に敷き、両端から巻き込むように、3と同様のかんぴょう巻きを左右に2つ作る。
6.
5の中央に、1の細切りにした薄焼き卵を挟み、その上に3のかんぴょう巻きをのせる。
7.
6でのせたかんぴょう巻きの両隣に野沢菜を30gずつのせ、サランラップを取り外してから軽く巻く。その後残った白すし飯50gをのせ、巻きすで巻き込む。
8.
7に10等分の包丁を入れ、いただきます。
調理のコツ
季節の野菜や魚を巻いて作られる太巻き寿司。花や動物など、様々な絵柄を色鮮やかに描き出すのが特徴です。古くは「江戸の台所」と言われた千葉県の豊かな食を祝うごちそうとしてうまれ、現在も冠婚葬祭やもてなしの席などで食されています。鮮やかな絵柄と栄養価の高さから、子供たちのお弁当としても大人気です。
千寿恵 店主 石橋ちず江