栃木県の郷土料理(選定料理)しもつかれ

- 無病息災の行事食。「しもつかれ」を食べ歩いて健康に! -

しもつかれ

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた栃木県の郷土料理。

 サケの頭、煎った大豆、鬼おろしでおろしたダイコンとニンジン、油揚げなどの材料を鍋で煮込み、酒粕を手でちぎり入れ、最後に味を調えて作られる料理です。

 栄養豊富な保存食として、初午(2月最初の午の日)に作る栃木県の代表的な郷土料理です。稲荷神社に赤飯と共に供えられ、無病息災を祈ることでも知られている行事食です。発祥は定かではありませんが、鎌倉初期から作られていたともいわれます。

 「七軒の家のしもつかれを食べると病気にならない」という言い伝えがあります。現在でも栃木県の飲食店や各家庭で作られています。


しもつかれのレシピ

 分量:4人前
塩鮭の頭1/2個
大根1本
にんじん1本
油あげ4枚
鬼打ち豆
(煎り大豆)
100g
酒かす適量
適量
しょうゆ適量
1.
塩鮭の頭は一度湯がいて、流水にて血合いやよごれを取り去り、においが消えるまでさらす。
2.
もう一度湯がいて、そのままにしておく。
3.
大根とにんじんは鬼おろしで卸し、鍋に入れて、そのまま火にかける。

大根とにんじんから水分があまり出ず、汁が出ない時は2で鮭を湯がいた汁を入れて下さい。
4.
大根とにんじんがやわらかくなりましたら、鮭の頭を丸ごと入れます。
5.
そのまま3~4時間じっくり煮込むと、鮭がやわらかくなります。その後かたい骨を取りのぞき、大豆と油あげを入れます。
大豆はフライパンにて、煎っておくと香ばしさが際立ちます。
6.
仕上げに塩、しょうゆ、酒かすで味を調え、完成。
調理のコツ
鮭の臭みが苦手な方は、煮込む際に酒を少々入れると良いです。鮭は煮込んでいる間に煮くずれするので、あまり細かくせずそのままにしておくのが良いでしょう。鍋底を焦がさない様に、ヘラでかき回しながら煮込んでください。お好みで味噌を加えても美味しく召し上がれます。冷めたしもつかれを温かいご飯にかけても美味しいです。お酒は辛口日本酒との相性が良いでしょう。
五楓(ごふう)GINZA 店長 藤原