茨城県の郷土料理(選定料理)あんこう料理

- 「西のふぐに、東のあんこう」茨城県、冬の味覚 -

あんこう鍋

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた茨城県の郷土料理。

 茨城県沖ではあんこう漁が盛んで、あんこう鍋、あん肝、どぶ汁、唐揚げ、供酢和えなど様々な形の料理が存在します。

 あんこうの身、肝、胃、卵巣、皮、ひれ、えらの部位は「あんこうの七つ道具」と呼ばれ、骨以外はすべて食べることができ、部位により様々な食感を楽しめます。ヌルヌルしており体が大きいため、まな板でさばきづらいあんこうは、つるして回しながらさばく「つるし切り」で調理されます。

 現在も肌寒い季節となると、魚屋や飲食店にあんこうが並び、様々な調理法によって楽しまれています。


あんこう鍋のレシピ

 分量:2~4人前
あんこうの身400g
あん肝100g
白菜4枚
春菊2束
長ねぎ1本
えのき200g
しいたけ4個
白滝150g
木綿豆腐1/2丁
味噌300g
1.
材料の下準備をする。
あんこうの身を湯通しして霜降りにし、あん肝は蒸しておく。
白菜、春菊をひと口大に切り、長ねぎは斜め切りにする。
しいたけを飾り切りにし、えのきは石突を落して、木綿豆腐を4等分にする。
2.
蒸したあん肝をすり鉢に入れ、滑らかになるまですりつぶし、裏ごしをして味噌と合わせて、みそ肝を作る。
3.
鍋に1の野菜と木綿豆腐、あんこうの身、白滝を盛り付け、中央にみそ肝をのせて火にかける。
野菜から水分が出で来るが、お好みで酒を加えてもよい。
あんこうに火が通ったらとろ火にし、肝をスープに溶かして出来上がり。
4.
調理のコツ
あんこうを湯通しすることで臭みがなくなり、煮込んだ時のアクも出にくくなります。 水を使わない“どぶ汁”で頂くのが本場のあんこう鍋ですが、お好みで酒を加えても◎ 〆は是非とも雑炊で!濃厚などぶ汁のスープとの相性は抜群!! →ごはん、卵(1~2個) 今回のレシピの野菜の他に、セリもおすすめですよ。
なまこ屋 店主 芳沢久