福島県の郷土料理(選定料理)こづゆ

- 「会津人のもてなしの心」が朱塗りの椀につまる -

こづゆ

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた福島県の郷土料理。

 ホタテの貝柱でだしを取り、豆麩(まめふ)、にんじん、しいたけ、里芋、キクラゲ、糸こんにゃくなどを加え、薄味に味を調えたお吸い物を、会津塗りの椀で食す料理。

 多くの食材が盛られる贅沢な料理ながら「おかわりを何杯しても良い」習慣が有り、会津人のもてなしの心が表現されています。

 会津藩のご馳走料理としてうまれたこづゆは、現在も正月や冠婚葬祭などの特別な日には欠かせないもてなしの料理。具だくさんの材料の数は縁起のよい奇数が習わしのようです。


こづゆのレシピ

 分量:4人前
干し貝柱15g
里芋40g
にんじん40g
ごぼう20g
生しいたけ20g
しらたき20g
豆麩適量
いんげん少々
適量
薄口しょうゆ適量
200cc
1.
干し貝柱を水200ccで一晩かけもどし、同量の水を加えて10分程弱火にかけ、貝柱のだし汁を出す。
2.
下茹でした里芋、にんじん、ごぼう、生しいたけ、いんげんを小口に切る。しらたきは細かく切り、湯取りする。いんげんはさっと湯がいておく。
3.
1に2の食材(いんげん以外)を入れ、10分程弱火にかける。
4.
豆麩を加え、1のいんげんを添え、調味料で味を調えたら完成。
調理のコツ
食材は全て同じ大きさに、豆麩の大きさに合わせておよそ0.8mm角に切ってください。貝柱のだし汁は全て使うと良いでしょう。基本調味は塩を用いますが、隠し味で薄口しょうゆを使うと良いでしょう。
店主 立石