山形県の郷土料理|(選定料理)いも煮
- 秋の伝統行事「いも煮会」 -

農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた山形県の郷土料理。
里芋やこんにゃく、ねぎ、きのこ類、季節の野菜などを主な具材とした鍋料理。
江戸時代、京都との文化交流から入ってきた料理がルーツとされます。稲刈りが終わる秋に食べごろを迎える里芋は古くから庶民の味として親しまれており、里芋を用いた収穫祭や地域交流の場として屋外で大きな鍋を囲む「芋煮会」は300年程前より行われていました。
現在も9月の第1日曜日を「芋煮会」のはじまりの日とし、山形県の風物詩となっています。豚肉を用いる庄内風、牛肉を用いる内陸風など、地域により様々な形で受け継がれています。
いも煮のレシピ分量:4人前 |
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1. 各材料を揃えます。 里芋:皮をむき一口大にカットします。 舞茸:繊維にそって手で裂きます。 長ねぎ:笹切りします。 牛蒡:ささがきにして、水にさらしアクを抜きます。※水にさらし過ぎると、牛蒡の香りが飛んでしまうので注意 板こんにゃく:味がしみ易いようにコップの縁を利用して、ちぎり、下湯でして余分な水分を飛ばします。 ![]() ![]() 2. 煮込みに使用する鍋で牛肉を炒め、一度取り出します。 ![]() 3. 鍋に鰹だし・里芋・牛蒡・こんにゃくを入れます。 アクをすくいながら、里芋が柔らかくなるまで中火で10分程度煮込みます。 ※竹串がスーっと通る位の柔らかさになればOKです。 ![]() 4. 2の牛肉・舞茸・調味料Aを加え、アクをすくいながら5分程煮込みます。 最後に長ねぎを加え一煮立ちさせて出来上がりです。 ![]() 5. 大きめのお椀によそい、お好みで七味を振り、お召し上がり下さい。 ※調理のコツ 里芋には独特のぬめりがあります。湯がいてぬめりを取り除いてから調理する方もいますが、このぬめりは一般的に成人病等の予防に良いとされており、今回は直炊き(じかだき)=下茹でせずに煮込む調理法を用い、素材の持ち味をいかします。 里芋は、親芋に沢山付くことで『子宝』を願い、お祝いの料理には必ず使われる食材です。 ![]() |