宮城県の郷土料理(選定料理)はらこ飯

- 伊達政宗が喜んで食したと伝わる鮭の親子丼 -

はらこ飯

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた宮城県の郷土料理。

 鮭の煮汁で炊いたご飯の上に、鮭とイクラをのせ、刻みのりなどを添えて食べる鮭の親子丼です。

 鮭の漁が盛んだった亘理荒浜地方の漁師が考案したと伝わります。「はらこ」とはイクラをさす東北地方の方言です。「はらこ飯」の名の由来は諸説ありますが、イクラは鮭の腹にいる子だから腹子(はらこ)という説もあります。仙台藩主の伊達政宗が亘理荒浜地方の運河工事視察を行った際に、地元漁師からはらこ飯を献上されたことをとても喜び、その美味しさを多くの人に伝え広めたという言い伝えが残っています。

 現在では、はらこ飯は全国的に有名になり、特に鮭が旬である秋頃には、多くの観光客がはらこ飯を目当てに訪れます。駅弁としても高い人気があります。


はらこ飯のレシピ

 分量:4人前
2合
80g
いくら醤油漬け120g
しょうが千切り8g
切り海苔適量
[合わせ出汁]
だし汁320cc
薄口しょうゆ20cc
みりん10cc
10cc
1.
材料を準備する。
米をよく研ぎ、1時間以上水に浸し、その後ざるなどで水を切っておく。
2.
鮭は身と皮に分け、皮は焼いて程よい大きさに切る。
3.
電気ジャーに1の米と2の鮭の身にしょうが千切り8g、材料内[合わせだし]を入れ炊飯する。
4.
3が炊き上がったら、よくまぜる。
5.
4の炊き込みご飯を器に180g位盛り、いくら30gと2の焼いた鮭の皮、切り海苔を適量に盛り付けて完成!
調理のコツ
今回、相屋のはらこ飯は美味しく手軽に作れる様に考えましたが、藩政時代から続く元祖亘理町(わたりちょう)のはらこ飯は、鮭の身をしょうゆ、砂糖、酒等で煮込み、丁寧にほぐした腹子を鍋の中に泳がせ、炊き立てのご飯に汁ごとまぜあわせていただいていた様です。
溜池 相屋 総本店 店主 相良