ロケーションリサーチ株式会社
トップ > 事例 > テルミナ×江戸東京野菜フェア(2015~2019年)
2019

テルミナ×江戸東京野菜フェア(2015~2019年)

ジェイアール東日本グループが運営する、JR錦糸町駅直結の商業施設「テルミナ」にて、「江戸東京野菜」をテーマにした集客イベント「テルミナ×江戸東京野菜フェア」の企画立案からイベントの実施までをロケーションリサーチが担当しました。

「江戸東京野菜」とは、江戸期から始まる東京の野菜文化を継承するものを指します。

急激な人口増加によって食べ物(特に新鮮な野菜)が不足した江戸では、幕府主導のもと、関西から呼ばれた農民や、参勤交代の際に大名が持ち込んだ種で様々な種類の野菜の栽培を始めました。こうして、江戸の気候や風土に合ったものが固定種として定着したのが江戸東京野菜のルーツと言われています。

しかしながら、時代の流れとともに宅地転用による農地の減少や、収穫量が少なく栽培に手間がかかることなどの背景がありその姿が消えつつありました。

この状況を打破すべく、江戸東京野菜を復活させようという様々な取り組みが各地で行われています。

墨田区立第一寺島小学校によって復活栽培された伝統野菜「寺島なす」もその1つであり、そのストーリーに着目し墨田区に所在する「テルミナ」で「江戸東京野菜」を多くの方に幅広く知ってもらおうと、本イベントは企画立案されました。

「テルミナ×江戸東京野菜フェア」は20152019年の5年間行われ、毎年行うことで日本の伝統野菜や食育に興味を持っている方、近隣住民の皆様への江戸東京野菜の認知度・定着度のアップに繋がりました。

 

 

 

●期間限定 伝統野菜メニューフェア

 テルミナ内の飲食店とコラボレーションし、「江戸東京野菜」を用いた限定メニューを提供するフェアを開催。江戸東京野菜を扱うことで、歴史や復活の取り組みを知ることができたと参加飲食店の厨房からも好評でした。


●「小学生がおすすめ!旬の伝統野菜マルシェ」

 江戸東京野菜を栽培する小学校の児童達と、伝統野菜を扱う株式会社 果菜里屋による「伝統野菜マルシェ」を開催。

事前研修を受けた児童達が、20種類以上の伝統野菜の特徴を説明しながら販売し、開催後、児童達にメダルと賞状等を贈呈しました。

 

●「わたしの江戸東京野菜」

 文京区立誠之小学校、江東区立第五砂町小学校、荒川区率尾久宮前小学校の3校に

江戸東京野菜の「育て方」、「おすすめの食べ方」、「すごいところ」をテーマに作品を募集し展示しました。

有識者による作品審査を実施、受賞児童用にメダルと賞状を用意し所属小学校に送付。学校へ朝礼での表彰開催を促し、いろんな人に本取り組みを知ってもらいました。

 

●野菜スタンプでバッグを作ろう

葉っぱ・木の実・野菜をありのまま丹念に描き上げる葉画家(ようがか)群馬 直美さんによるワークショップ。江戸東京野菜を使った野菜スタンプで、子供から大人までアートなバッグを製作。

個性豊かな形の野菜でイメージが膨らんだのか、思い思いに楽しそうにスタンプしていました。


●専門家を招いてのトークショー

栄養士や、江戸東京野菜研究会、野菜ソムリエ、江戸東京野菜を栽培している農家など、専門家を招き、江戸東京野菜の魅力と楽しみ方、食育など、食にまつわるトークショーを開催。

各回先着で江戸東京野菜をプレゼントしました。


●開催期間中のその他のイベント等

・飲食店と惣菜店(915店舗)による「江戸東京野菜」を用いたメニューの提供

・青果店 九州屋による「江戸東京野菜」の販売

・施設内でのパネル展示

・書店 有隣堂による「江戸東京野菜・食育関連書籍コーナー」の開設 

<<戻る
ページトップへ