2011～2012年、長野県高山村にて、後継者不足の未婚農家と都市部在住の未婚女性による婚活企画「ムラ婚活＠日本で最も美しい村」を行いました。農林水産省の「食と地域の交流促進対策交付金」を活用し、観光と連携したグリーン・ツーリズム（都市農村交流推進）の枠組みにて実施され、農業体験、郷土料理作り、村長との座談会を通してムラの魅力を発信。女性の参加希望者多数で、2年で3回開催されました。

農林水産省発表の「平成19 年度 農業労働力の現状」(※1)によると、昭和一桁世代のリタイアにより農業従事者の数は1998 年をピークに減少局面を迎えました。

その結果、新規就農者数の減少、過疎化、後継者不足など農業労働力の脆弱化が懸念されています。

一方で都市部における「街コン」、ネット婚活サービスの会員増加など、結婚への意識は高まっている状態です。

そこで弊社は、スローライフやマルシェなどのキーワードに注目を寄せる、自然生活への興味を持つ都市部の女性を対象に、農村生活者との貴重な出会いを提供する、「ムラ婚活＠最も美しい村」を企画・運営しました。

(※1)農林水産省 平成19年 農業労働力の現状

https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h19_h/trend/1/t1_2_2_01.html

今回「ムラ婚活＠日本で最も美しい村」の舞台となるのは長野県高山村。

長野県高山村は、NPO法人「日本で最も美しい村」（※2）連合に加盟しており、樹齢600年以上と推定されるしだれ桜の古樹が広がる山里の風景、上信越高原国立公園に指定されている山岳地帯を水源とした松川渓谷と笠岳山麓の大自然が広がっています。

更に村全体として、これまでの生活の営みで作り上げられた農村景観、蛍が生息する環境、伝統文化など、「美しい村」を守る取り組みを行っています。

(※2) NPO法人「日本で最も美しい村」

https://utsukushii-mura.jp/

そんな長野県高山村で行われた「ムラ婚活＠日本で最も美しい村」は、1泊2日で下記のようなイベントが行われました。

・就農体験（リンゴやプルーンの収穫、りんごの葉摘み、ぶどうの摘粒作業など）

・郷土料理教室（長野の郷土料理「おやき」づくり、「プルーンジャム」づくりなど）

・地産地消バーベキュー（村の家庭料理でのおもてなし）

・早朝トレッキング（山田牧場、峠茶屋より笠岳登山）

・村長を囲んだ座談会

など開催時期によって多少の違いはあるものの、イベントが盛りだくさんです。

りんご収穫のお手伝い

豪華な食事を囲んで宴会！

実際に第2回目においては2組のカップルが誕生し、観光と就農体験、郷土料理教室への参加、地元の方々との交流を通じて、都市部在住の女性参加者に高山村の魅力と農家の生活について知ってもらうことができました。