熊本県の郷土料理|(選定料理)からしれんこん
- 「カリッと辛っと」400余年の歴史を誇る熊本名物 -
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた熊本県の郷土料理。
よく洗ったレンコンの両端を切り落としてからゆでて陰干しし、レンコンの穴にからしみそを詰めて数時間おき、衣をつけて揚げたものです。
江戸時代、藩主の細川忠利が病弱だったため、滋養強壮を目的とした献上品として作られたのがはじまりです。からしれんこんの切り口が、細川家の家紋「九曜紋(くようもん)」に似ていたため、しばらくは門外不出の料理でしたが、明治時代に入ってから一般に製法が広まったとされます。
レンコンの食感とからしみその味わいは、お酒のつまみとして、ご飯のおかずとして、お土産としても人気です。熊本県の冠婚葬祭に欠かせないからしれんこんは、熊本名物の一つです。
からしれんこんのレシピ分量:2~3人前 |
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1. からし味噌を作る。 ボウルに[ A ]の材料を入れ、混ぜあわせたら、よくこねてひとまとめにする。 2. れんこんは皮をむき、少量の酢を加え沸騰した鍋に入れて固ゆでにする。 茹であがったら、ザルにあけ、完全に水気がなくなるよう、れんこんを立てて冷ます。 3. れんこんの水分が完全に抜けたら、1のからし味噌を詰める。一定方向から味噌にレンコンを押し当てえて、隙間なく詰め、2~3時間おいておく。 4. 3のれんこんの両端から味噌がはみ出してきたら、その部分をふき取り、全体に薄く片栗粉をまぶす。 5. ボウルに[ B ]の材料を入れ、混ぜあわせ衣を作ったら、れんこんに串を2本差し、衣をまんべんなくつけ、流れ落ちる余計な衣が完全に落ちるまで辛抱強く待つ。 6. 160°に熱した油にれんこんを鍋底に当たらないように片面ずつ入れ揚げる。両面がしっかり固まったら、串を回しながら静かに抜き取り、転がしながらカラッとするまで揚げる。 7. 鍋から取り出し、れんこんの粗熱が取れたら、キッチンペーパーで余分な油をふき取り、1cmほどの厚さに切って、お皿に盛りつける。 調理のコツ
からしれんこんの下茹では、芯に火が入った“固ゆで”状態に。茹ですぎないことが重要です。また、れんこんに味噌を詰める時は、隙間ができないようきっちり詰めることが大切です。力のいる作業ですが、一定方向から押し込んで下さい。
衣は、天ぷら粉よりも濃く、ボッテリとした状態を目安に作って下い。
からしれんこんを作る上で、最大のポイントは、衣をつける工程です。余分な衣を落とすことで、きれいに揚がります。
店長 東 / 調理場責任者 山本
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