佐賀県の郷土料理|(選定料理)須古寿し
- その歴史、500年以上!領主への感謝が込められた寿司 -
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた佐賀県の郷土料理。
もち米を加えて作られた酢飯に、有明海で獲れたムツゴロウの蒲焼き、しいたけ、卵、ごぼうなどをのせた寿司です。
室町時代、時の領主が米の品質改良に努めた結果、その米は寿司飯だけでなく酒造米としても有名になりました。それに感謝した領民が寿司を献上したのが須古寿司のはじまりといわれています。
白石町の須古地区では、昔からお祭りやお祝いの席に欠かせない料理で、現在でも慶事の際に食されています。
須古寿しのレシピ分量:10人前 |
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1. 米は塩を少々加え炊く。むつごろうの蒲焼きは骨をはずし身をほぐす。骨は酢、砂糖を合わせたなかに1時間くらいつけておく。 2. しいたけは水でもどして千切りに、ごぼうはささがきにし、しょうゆと砂糖、酒で甘辛く味をつけておく。 3. 卵は錦糸卵にし、奈良漬はいちょう切り、紅しょうがはみじん切りにする。 4. かまぼこは湯通ししいちょう切りにする。 5. 炊きあがったご飯を10分程蒸らし、※もろぶたに移し、熱い内に1のつけ酢を混ぜながらさます。よく混ぜたら平らに広げ、軽く手で押しつけ1.5~2センチ程の厚さにし、10cm角に切りわける。 ※もろぶた 須古寿司を作るための長方形の箱を指します。 6. 1~4の材料を彩りよく5のすし飯のうえに飾り、完成。 |