鳥取県の郷土料理(選定料理)かに汁

- 冬の味覚の王様「カニ」で作る贅沢なみそ汁 -

かに汁

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた鳥取県の郷土料理。

 冬に旬を迎えるカニを用いたみそ汁です。

 鳥取県は日本海でのカニ漁が盛んで、松葉ガニやベニズワイガニなど様々なカニが獲れます。カニ汁にはズワイガニのメスの「親ガニ」をよく使います。漁師料理として作られたのが発祥とされています。

 カニが旬を迎える11月から1月に開催される各種イベントの看板メニューとしてかに汁は作られ、それを目当てに長い行列が出来ます。冬の日常的な家庭料理としても愛されており、鳥取県が誇る季節的なご当地汁です。


かに汁のレシピ

 分量:4人前
セイコ蟹4杯
味噌100g
大根1/3本
1,000cc
1.
セイコ蟹をばらして、ボウルに入れる。

※包丁で殻に切れ目を入れて下さい。より蟹の旨みが出ます。
※胴体についている黒い箇所を外して下さい。
2.
拍子切りにした大根を、1のボウルに入れる。
3.
水1,000ccが入った鍋に、2のボウルの中身を入れ、中火で熱す。あくが出たら取る。
4.
大根に歯ごたえが残るくらいを目安に火を消して、味噌を溶き入れる。器に盛り付けて完成。

※田舎味噌などの、熟成したしっかりした味わいの味噌を使うのがお薦めです。
※味噌の量はお好みで調整して下さい。
調理のコツ
素材勝負ですので鮮度のいい蟹をご用意下さい。蟹の旨みを楽しむ料理ですので、甘みが出る野菜(白菜など)は入れずに、旨みを吸ってくれる大根などが材料としてお薦め。かに汁と鳥取の地酒の燗は相性抜群。まったりほっこり、11月から1月中旬にかけての鳥取県の冬の定番です。
砂丘屋 店主 菊池