長野県の郷土料理(選定料理)おやき

- 縄文時代から伝わる信州の郷土料理 -

おやき

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた長野県の郷土料理。

 野菜や山菜など旬の食材を炒めて味噌やしょうゆで味を調え、小麦粉を練ったもので包み、焼いたり蒸したりして作られます。

 山に囲まれ雪の多い信州では、稲作の収穫量が伸びず、お米の代用品としてそばや小麦が栽培されていました。古くは縄文時代より粉もの料理が盛んで、いろりや灰の中で粉を練って焼いた跡が発見されたといわれています。

 その長い歴史から、家庭におけるバリエーションは千差万別。朝食に子供のおやつに、お酒のつまみとして、調理法も焼き、蒸かし、揚げと様々です。現在も年中行事に欠かせないごちそうとして愛されています。


おやきのレシピ

 分量:6人前
[餡]
あいびき肉240g
竹の子水煮適量
しいたけ1つ
玉ねぎ1/2個
鷹の爪1/2本
砂糖小さじ1
しょうゆ大さじ3
少々
こしょう少々
[皮]
中力粉160g
小さじ1/2
イースト菌小さじ1
砂糖小さじ2
お湯90cc
片栗粉
(打ち粉用)
適量
サラダ油適量
1.
餡を作る。
材料内[餡](あん)をフライパンで炒める。
しいたけ、玉ねぎはみじん切りに、竹の子の水煮は食感のアクセントとして、少量で良い。
2.
皮を作る。
材料内[皮]をすべてまぜ、お湯(80℃程度)を入れてこねる。耳たぶほどのかたさにする。

※お湯が熱い間はお箸を用いる。
3.
2にラップをし、常温で15分間寝かせる。
4.
片栗粉を打ち粉に3の生地を6等分する。
手のひらサイズにのばし、1の餡を入れ、口を閉じる。
5.
4を並べて、15分程蒸す。
6.
フライパンにサラダ油をひいて5を並べ、じっくりと弱火で焼き目をつける。
7.
お好みの量をお皿に盛り、完成。
調理のコツ
蒸し料理「おやき」は低カロリーで腹持ちが良く、ヘルシーなダイエット食。その味わい方は様々で、蒸す工程を省いて焼くとカリッとした食感に、焼いた後に蒸すとモッチリとした食感になります。また、餡を野沢菜やカレーにすることでお酒の肴や子供のおやつにもなります。今回のレシピは、子供の頃の家で食べた味を思い出して作ったものです。各家庭で色々なアレンジを楽しんで下さい。
izakaya popup 畔上(あぜがみ)