青森県の郷土料理(選定料理)せんべい汁

- モチモチとした食感がたまらない。鍋のうまみがせんべいに凝縮 -

せんべい汁

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた青森県の郷土料理。

 鶏肉などでだしを取ったスープにごぼうやにんじん、きのこなどの旬の食材を入れ、しょうゆで煮立てたものに南部せんべいを割り入れた鍋料理。せんべいは鍋専用の溶けにくいものを用います。だしの色とうまみがたっぷりと染み入った南部煎餅の麸のような食感と歯ごたえが人気。

 発祥は諸説様々ですが、江戸時代から作られているものだといわれます。

 現在では料理用の南部せんべいをすき焼きなどの鍋料理に用いる事もあり、幅広い食べ方で愛され続けているようです。


せんべい汁のレシピ

 分量:4人前
【A】
だし汁1.3kg
しょうゆ45g
薄口しょうゆ33g
4g
6g
みりん30g
ガラスープの素20g
【B】
鶏肉16g×4個
豚肉80g

(さば等油のあるもの)
10g×12切れ
白菜150g
人参20g
ごぼう40g
しめじ40g
えのき茸60g
長ねぎ斜め切り12本
キャベツ60g
ほうれん草60g
豆腐2丁
葛切り20g
せんべい8枚
【こがしねぎ】
長ねぎ
(青い部分)
55g
1.
【A】の調味料をあわせて、だし汁を作る。
2.
【こがしねぎ】
長ねぎの青い部分を、きつね色になるまで油で揚げる。きちんと油をきって冷ましておく。
3.
鍋に1と【B】の具材を入れ、5分程度煮込む。
4.
3にせんべいを4等分に割り入れ、2を入れ、2分程度煮込む。
5.
食べる直前にこがしねぎを取り出して、完成。
調理のコツ
せんべいに完全に火を通すと食感がなくなるので、硬さが残るぐらいで火を止めてください。食べる直前にこがしねぎを入れると香り付けになります。お好みできざみ柚子を添えてもおいしくいただけます。
店主 佐々木博展