青森県の郷土料理|(選定料理)せんべい汁
- モチモチとした食感がたまらない。鍋のうまみがせんべいに凝縮 -
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた青森県の郷土料理。
鶏肉などでだしを取ったスープにごぼうやにんじん、きのこなどの旬の食材を入れ、しょうゆで煮立てたものに南部せんべいを割り入れた鍋料理。せんべいは鍋専用の溶けにくいものを用います。だしの色とうまみがたっぷりと染み入った南部煎餅の麸のような食感と歯ごたえが人気。
発祥は諸説様々ですが、江戸時代から作られているものだといわれます。
現在では料理用の南部せんべいをすき焼きなどの鍋料理に用いる事もあり、幅広い食べ方で愛され続けているようです。
せんべい汁のレシピ分量:2人前 |
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1. 大根、にんじんをいちょう切り、ごぼうはささがき、長ねぎ、白菜、きのこは一口大に切る。 2. 1の長ねぎ以外の野菜とサバを鍋に入れ、水を加え煮込む。 3. 沸騰したらアクを取り、長ねぎ、4つ割りにしたおつゆせんべいを加え、塩を加えて味を調える。中火で、3~4分火にかけ、おつゆせんべいが柔らかくなったら完成。 調理のコツ
せんべい汁は、冬の保存食として食べられており、野菜は、根野菜主体です。地元でとれた、大根、人参、午蒡、きのこ、白菜、長ねぎ等を使用し、これらは、冷蔵庫代わりに雪の下に保存していて、今でも農家で行われている保存方法です。
せんべい汁には専用の“おつゆせんべい”を使用しますが、せんべい汁以外にも、寄せ鍋のうどんの代わりやけんちん汁に入れたり
して食べます。
さばの代わりに鶏肉を使用するのが一般的ですが、その際は、醤油と塩で味付けをしてください。野菜と鶏のダシがきいておいしく出来上がります。
浜料理 いかめしや 烹鱗 料理長 高谷
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